“Global Medical Discovery (GMD)”サイトの“Key Scientific Article”として紹介

2012年2月 薬学部生命創薬科学科の青木伸教授・北村正典博士らの共著論文が、“Global Medical Discovery (GMD)”サイトの“Key Scientific Article”として紹介されました。

生体内ホメオスタシスにおいて、カルシウム、亜鉛、鉄、銅などの金属イオンが重要な役割を果たしています。しかし、疾病などにおいてはその金属イオンの濃度が変化している場合があります。例えば、前立腺がんでは亜鉛イオンとクエン酸の濃度が低下していることがわかっており、これらを非侵襲的に測定できれば、疾病の診断などへの応用が期待できます。薬学部生命創薬科学科の青木伸教授、北村正典博士(現在、金沢大学大学院医薬保健研究域薬学系・准教授)と安部良教授、鈴木利宙博士(東京理科大学生命科学研究所)らの研究グループは、亜鉛イオンなどの金属イオンに応答してシグナルが変化する11B NMRプローブの設計と合成を行いました。このプローブ分子が金属イオンと錯体を生成すると、分子内に存在する炭素―ホウ素(C-B)結合が切断されてホウ酸が遊離し、その11B NMRシグナルの変化によって、溶液中の金属イオンを検出することができます。生きている細胞内の亜鉛イオン検出にも成功しています(In-cell NMR)。

当該論文

著者:Masanori Kitamura, Toshihiro Suzuki, Ryo Abe, Takeru Ueno, and Shin Aoki,
論文タイトル:“11B NMR Sensing of d-Block Metal Ions in Vitro and in Cells Based on a Carbon-Boron Bond Cleavage of Phenylboronic Acid-Pendant Cyclen (Cyclen = 1,4,7,10-Tetraazacyclododecane)“

掲載誌:Inorganic Chemistry, 2011, 50, 11568-11580 (DOI: dx.doi.org/10.1021/ic201507q)

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