青木伸教授の論文がEurBest in Eur. JICに選ばれました

 2012年1月10日 青木伸教授(薬学部・生命創薬科学科)による青色発光イリジウム(Ir)錯体に関する論文がEuropean Journal of Inorganic Chemistry (Eur. JIC)のEurBest in Eur. JICに選ばれました。

 シクロメタレート型イリジウム(Ir)錯体は、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)用発光材料や細胞イメージングなどの発光素子として期待されています。特に、強く安定した発光特性をもつ青色発光材料の開発が求められています。薬学部生命創薬科学科の青木伸教授と久松洋介博士(日本学術振興会特別研究員)は、同グループが発見したシクロメタレート型Ir錯体の求電子置換反応(Aoki, S. et al. Inorg. Chem. 2011, 50, 806-818)を利用し、特定の位置に電子吸引基を導入して、460~470 nmに強い発光スペクトルをもつ青色錯体(発光量子収率0.5~0.7)を合成することに成功しました。共通中間体から様々な発光特性をもつ錯体の合成法を提供するものであり、今回上記学術雑誌の中から、優れた論文として選抜されました。

 なお同グル―プは、赤色発光をもつIr錯体やpHに応答して発光波長と強度が変化する錯体の合成や、それらを用いた細胞イメージング、自己集積型超分子の研究も行っています。また国内企業や海外の研究グループとの共同研究も開始しています。
当該論文

Yosuke Hisamatsu and Shin Aoki
“Design and Synthesis of Blue–Color Emitting Cyclometalated Iridium(III) Complexes Based on Regioselective Functionalization.”

掲載誌:European Journal of Inorganic Chemistry 2011, 5360-5369 (DOI: 10.1002/ejic.201100755)

該当ページ
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