青山隆夫教授と赤木祐貴助教の論文が日本医療薬学会論文賞を受賞しました

2012年6月25日 青山隆夫教授(薬学部・薬学科)と赤木祐貴元助教(現独立行政法人国立東京医療センター)らによるアスピリンとロキソプロフェンの薬物相互作用に関する論文が平成24年度日本医療薬学会論文賞に選ばれました。
わが国で使用されるNSAIDsの中で最も処方頻度が高く、適応症も多いロキソプロフェンナトリウムに絞り、健常成人に対する投与試験を行いました。その結果、臨床での投与条件と同等の連続投与試験において、アスピリンとロキソプロフェンナトリウムを同時に服用したときの血小板COX–1の阻害能が低下したことでアスピリンの血小板凝集抑制作用がほぼ消失し、一方、朝食後にアスピリンを先に服用して2時間後にロキソプロフェンナトリウムを服用したときは、アスピリン単剤と変わりませんでした。これは、アスピリンの抗血小板作用は、ロキソプロフェンナトリウムにより減弱し、アスピリンを先に服用して2時間後にロキソプロフェンナトリウムを服用すれば、この相互 作用は回避できることが示唆しています。アスピリンとロキソプロフェンナトリウムは、医療機関で繁用される薬物であり、またOTC薬として販売されていることから、本研究における相互作用の危険性の知見の反響は大きいもの思われます。また回避方法の構築も有意義なものと考えられます。
なお同グル―プは、ビスホスフォネート系薬とミネラルウォーターなどの薬物相互作用や、医療器具と注射薬との相互作用など、医薬品の適正使用に関する研究を行っています。

当該論文
赤木祐貴、柴田健太、嶋田修治、谷中昭典、樋上賀一、土谷隆紀、久保田芳郎、青山隆夫
アスピリンの抗血小板作用に及ぼすロキソプロフェンナトリウムの影響とその回避方法
掲載誌:医療薬学37(2)69-77 (2011)
電子ジャーナル
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjphcs/37/2/_contents/-char/ja/

日本医療薬学会ホームページ
http://www.jsphcs.jp/kaiin/cont/gakkaisyou-h24.pdf

青山研究室ホームページ
http://www.rs.noda.tus.ac.jp/aolab/