学部長挨拶

創薬から育薬まで、薬の一生を通した科学を網羅的に学び、ヒトに活かす。

薬学部 学部長
宮崎 智

「我々はどこから来たのか?我々は何者か?我々はどこへ行くのか?」、1897年に発表されたゴーギャンの代表作。ヒトゲノムが解析され、ゲノム医療が開始されようとしている現在に至っても、ゴーギャンのテーマへの明確な解は得られていません。

それ故、ヒトを理解し、ヒトに役立て、ヒトの未来を見据えることができる実学としての薬学は重要な学問といえるでしょう。本学薬学部は、理学部に次いで2番に古く、創立60周年を迎えようとしています。これまでに「実力主義」の伝統の下、激動する社会に対応でき、多様な分野で活躍できる薬学研究者、研究志向の薬剤師を輩出してきました。

本学薬学部の卒業生は、2018年度には10,000人を超える予定です。それぞれが社会の重要なポストで活躍されています。現在は、高度な薬剤師および薬学研究者の育成を行う6年制の薬学科と創薬研究者・技術者の養成に根ざした4年制の生命創薬科学科の2学科があり、共にほぼ100%の就職率を維持しています。

両学科とも「研究」を重視しており、学生の学会参加や学術集会での発表機会を促進しています。博士課程では、現役学生に加え、社会人コースへの進学率も増加傾向にあります。本学には医学部がありませんが、筑波大学医学部、順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学、獨協医科大学や横浜市立大学医学部等との研究・教育連携があり、先端医療に触れる機会も十分に準備されています。

我々が向かうところがどこであろうとも、人類の未来に貢献できる薬学のスペシャリストを目指してみませんか?